続ける力 勤続40年の「こち亀」両さんをお手本に?

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「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が、連載40年の歴史に幕。

先日、日本を駆け巡ったこのニュース。
破天荒な警察官「両さん」が主人公の少年漫画。
連載終了ということよりも、40年も連載を続けて来られたということに、
とても驚くとともに感嘆しました。

新聞の社会面に載った作者 秋本治さんのコメントが実に良かった。

「いい加減な警察官の両さんでも、勤続40年を勤め上げた。
この辺で有給休暇をあげたいと思います」

人情家の両さんも作者の粋な計らいに、あの太い眉毛を真ん中に寄せてじ~ん・・・としていることでしょう。

この作品の連載は40年間、一度も休載なしで続き、単行本にして200巻を数えたそうです。
同じことを40年間、毎週、毎月、毎年続けるということを、
「待っている読者がいる」という思いを一番に、作者は続けて来られたのでしょう。

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兄弟が両さんの単行本を買い集め、小学生の頃から40巻ぐらいまでは読んだ記憶があります。

両さんと同じく東京の下町で生まれ育った私にとっては、
作品に出てくる下町はとても身近な風景でした。

台東区、墨田区、荒川区、上野、浅草、月島、隅田川・・・

両さんの実家が佃煮屋で、悪ガキだった少年の頃のエピソードや、
博打好きで人情家、江戸っ子弁で元気に喋るシーンなどが大好きでした。

アナログな風貌でいて、最先端の機器に意外と詳しい。

口うるさい部長、大富豪の中川巡査、モデルのような麗子巡査、
白バイに乗ると性格が変わる本田巡査など、個性あふれる脇役たち。

初期の頃には、作者がファンだったというアグネス・ラムや太田裕美が頻繁に登場していました。

その時代に流行った人や歌、物、出来事などを克明に映し出す。
この40年の日本の歴史が、両さん漫画にギュッと詰まっているのでしょうね。

続けていく中で両さんに言わせる数々の名セリフは、作者からのメッセージでした。
「こんな警察官が実在したら困るよな~」
と思いつつ、時折ホロリとさせられる両さんに共感し、
気がつくと単行本を手に取って読んでいた、というファンも多いのでは。
(私はその一人でした)

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「継続は力なり」
運動、勉強、仕事、自分で決めたこと。
同じことをずっと続けることは、決してたやすいことではありません。

基本は「好きであること」ですが、それだけでは到底続かない。
責任感と、自分への厳しさを持つことでしょうか。

両さんを読んで「続ける力」が簡単につくわけではないですが、
続けるということを考えるきっかけにはなるかもしれませんね。

あの両さんも勤続40年だったのだから、と。
(ちょっと無理があるかな・・・)

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